ZeTMAN-ゼブンジャー1章-1 「そのおっぱい、揉ませてくれませんか?」
ぼくが目を覚ますと、知らない女性がぼくの目の前で心配そうな表情を向けていた。その女性は美人でスタイルがよくおっぱいが最高だった。「できたら、揉ませてもらえませんか?」
「絶斗くんがそれで元気が出るなら、、、」
「ま、ま、ま、マジですか?」
「って、、言うと思ってんか!?」
この人は、ゴリラだったのでしょうか。見間違えか?いや、顔は最高にビューティフルだ。きっと恥ずかしさのあまり出てしまった言葉なんだろう。
「本当に揉みたいんです!」
その瞬間、女性の拳が見たこともないようなスピードで頬をかすめた。
「次、そんなこと言ったら、殺すぞ!ゴラァ!」
「ごめんなさい。許してください。命だけは。命だけは助けてください。なんでもします。足とか舐めます。いや、舐めさせてください」
「あなた、流石に殺しはしないし、足とか舐めさせるわけないでしょう。あきれたっ」
よかった。とりあえず、命だけは助かったみたいだ。
「ところで、あなたは誰ですか?」
「、、、」
なんで黙りこくるのだろうか。もしかしたら、昨日、酔っ払ってワンナイトラブを成功させてしまったのだろうか。もしそうだとしたら、その記憶を無くしてしまったことが、悔しい。とにかく、この女性は誰でどこで出会ったのか知りたい。
ぼくが彼女に訊こうとして立ち上がろうとしたとき、鈍い痛みが走った。
「まだ無理したら駄目よ。安静にしないと」
安静にしないと、だって?なんだよ、この痛みは。
ぼくは何度か立ち上がろうとしたが、体がゆうことをきいてくれない。
「ありがとうございます。ところで、ふわりを知りませんか?」
ぼくは見ず知らずの人に何を言っているのだろう。ふわりのことを訊くなんて。
うん?ふわり、、、。
ふわりという固有名詞に何か違和感を感じる。この件についてのキーワードになっているようだ。
ぼくが怪我した理由は?
ぼくの目の前にいる女性の存在は?
この違和感の正体は?
「ふわりちゃんね。彼女は大丈夫よ。安心して」
彼女は大丈夫よ、安心して。
彼女は。
「ふわりは?ふわりはどこにいる!?」
ぼくはー。何もかも思い出した。
「絶斗くん!彼女は大丈夫だから、動かないで!」
「だから、会わせろって言ってんだ!」
「あなた、死にたいの!?」
「、、こんな痛み。なんともない、、、っ」
やはり立ち上がれない。
「わたしを信じて。絶斗くん」
レイカさんの表情はなぜだか浮かない。本当に心配してくれているのだろうか。
「ごめん、レイカさん」
「うん。わたしこそ」
わたしこそ➖か。レディに言わせていい言葉ではないな。