ZeTOMAN-ゼブンジャー1章-2 「おでこに触れる柔らかいものの正体は?」
目を覚ますとレイカさんが添い寝してくれていた。どうやら、彼女とはソフレになっていたらしい。という軽い冗談を本気で望んでしまうのは、ぼくだけではないだろう。レイカさんは、看病するのに疲れて寝てしまっただけだというのは言われなくても分かるが、分かってしまう自分を恨めしそうにしながら、部屋を出た。
部屋を出ると大きなリビングに出た。陽気な表情のオルバがいた。やはり、ここはオルバの世界だったわけだ。
「絶斗よ。お前には覚悟はあるか?」
「覚悟?」
「今、わしが真相を話すと、必ずお前は壊れる。その覚悟があるのか?」
「はい」
ぼくはこのとき、オルバの言っている言葉の意味を理解していなかった。
「そうか。まあ、どっちにしても真相は話すつもりじゃったんじゃが、のう」
陽気に話すオルバの表情が、どこか無理をしているように伺えるのは、気のせいだろうか。
「それでは、絶斗よ。目をつぶるのじゃ」
「え」
まさか、キスとかしないよなぁ。
と思っていたら、おでこになにか柔らかいものが触れる。
やっぱりじゃねぇかよ!。
と目を開けた瞬間、あのバスの中にいた。